■マーチンOOO-1

メイドインUSAのOOO-1です。この後のモデルからメキシコ製に変わったのでしたかね?お客様の思い出の詰まったギターだそうで、高くなった弦高を適正に戻し末永く使用したいそうです。

ネックを慎重に外します。ボルトオンですが結構しっかり接着されています。ちなみにボルトは隠されています。

ブレーシングも何カ所か剥がれていたので接着です。

ヒールを目安のところまで削って、罫書いた部分に沿って慎重に削ります。

センターを合わせ、仮で弦を張って弦高をチェックします。

指板後部に加工したローズウッド突板を貼って指板が”へ”の字にならないようにします。

ネック接着前の隙間チェックです。

いいようなので指板サイドを塗装です。突板もほとんどわかりません。

そして本接着です。ボルトオンなので少し楽です。

2mmφの埋め木を切り出して、リセット穴を埋めます。

古いサドルで弦を張って1弦側1.25mmぐらい。

サドルの高さを上げて1弦側1.75mm、6弦側2.6mmぐらい、ご依頼の通りです。下げる分には余裕がございます。

接合部も隙間なく綺麗です。フレットも戻して完了です。末永く使ってください。ちなみにこのギターはNHK新潟で放映されたギターです。