■マーチンD-35
70年代のD-35です。もちろんトラスロッドは入ってなくSQロッドです。サドルは限界付近まで削ってありますが弦高が12フレット上で4mm以上あります。これでは弾けません。
ブリッジも剥がれてきています。
1mm以上の順ぞりです。トラスロッドが無い(効かない)からといって終わりではありません。少し値は張りますが修理は可能です。
フレットを抜きましょう。ついでにバインディングを接着。
フレットを打っていきます。楔にして打つことでネックを逆ぞり状態に矯正します。力加減は感です。もちろん、隙間なく打ち込まなくてはいけません。
最終的にこんな感じで逆ぞりにします。強すぎたらやり直し、曲がりが弱くてもやり直し、大変です。
弦を張って確認です。どうですか?1mm以上あった順ぞりが深いところでも0.2mm前後までになっています。もちろん一発でできたわけではございません。
次はブリッジです。
接着面を整形して接着です。
綺麗に接着できました。
ナットも交換です。
最終的に4mm以上あった弦高が2.25mm位まで下がりました。サドルを標準の高さに戻したいぐらいですが、弾き易い方がいいということでこのままです。
終了。完全復活ですね!もちろん費用はそれなりにかかりますが、それでもリペア有名店の半分ぐらいの金額なんですよ。新潟値段にしているので・・・。そのうち本来の金額に上げますよ・・・。